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『Outdoor』 連載バックナンバー | |||
◆ 第19回 オイラ流釣り自慢!の巻 ◆
スズキ(推定80センチオーバー) 沼津の漁港付近で。 イシダイ(推定7キロオーバー) 伊浜で。ヤドカリエサに来ました。とにかくスゴイ引き。十数分の格闘の末、姿が見えた瞬間にやられた。見るとワイヤーの結び目から切れていた。……ワイヤーが切れちゃあ仕方ありませんな。同行者いわく「惜しい。6キロはあった」。まぁ、決してそんなサイズってことはなく、まず間違いなく7キロ以上はあったでしょうな。で、なきゃ、このオイラが釣り逃がすなんてことはないんですから。 イセエビ(ぷちバルタン星人級) 遠州灘のマル秘ポイントで。 「オーイ、佐藤君っ! ネット頼む、ネット、ネット」 この会話からすべてをお察しください。 クロダイ(絶対55センチ以上) 富士の蒲原で。 シイラ(とにかくデカイ) 伊豆の大島でトローリング中に来た。 しかし、ジンゲンだれしも過ちは犯すもの。ここはひとつ広ーい心で……。 イワナ(50センチ以上。魚止めの主!) 八久和川で。こいつを最初見かけたときはぶったまげた。潜水艦かと思ったもんです。イワナにしてもヤマメにしても、40センチ台ってのはたまーに出る。ところが、50センチとなると話は別。世界が違う。次元が違う。引きも重さも、ぜーんぶ違うのであります。 ヤマメ(これまた50センチ以上! サクラマスじゃないんです) 梓川で。9月に入り、湖からの遡上モンを狙いに行ってみごと掛け……ませんでしたが似たようなものです。しかし、このあたりからまた急性記憶喪失症にかかり、そこからがまったく思い出せないのです。 ウナギ(推定物干し竿の太さ) 富士川で。またまた釣り弟子の佐藤君といっしょ。 コイ(メーターオーバー?) 富士川と天子湖で。 でもクヤシー。すごくクヤシー! だいたいイワナは糸がもっと丈夫だったら釣れてんじゃねーかー。ウナギだって、佐藤君が腰を抜かさなきゃ捕れてたし、オイラはちっともわるくないのである。 アオリイカ(大王クラス) あれは、女房に内緒でためたお金で買った竿を試しに、佐藤君とアオリイカ釣りに行ったときのことでございます。 「シ、シショー、デカイっスーっ!」 凡人でしたら「バラせー」と祈っちゃうところでございましょうが、そこはオ・ト・ナのオイラ。 「ようし、落ち着けー。オレがすくってやるから」 とかなんとか言っちゃうのでございます。 「シショー、何してるんスかー。早くすくってくださいよー!」 しぶしぶすくうと、これがまた皮肉にも2キロクラスのジャンボサイズ……。 「いやー、師匠。どうっスかー。やっぱ、こんくらいのを釣らなきゃね。ガハハ、デカイ、ガハハハ」 ・・・ケッこれだからシロートは困るぜ。オイラの竿を持っていったイカ太郎こそ、100キロ以上はあったんだからよお。 まっ、以上がオイラの釣り自慢である。やっぱ、このくらいの自慢をしなきゃダメである。「釣った」「捕った」なんてのはまだまだ青いのである。繰り返し言うが「釣った」なんてのは小さいのである。なにしろ地球がオイラの水槽なのですから。 (書き下ろし) |
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